割と使われている(感のある)紙について解説します。
アート紙
強い光沢を持っている紙。フルカラー印刷に向いています。
色上質紙
色のついた「上質紙」。20色以上あって、たいていの印刷所では、「特厚口」又は「最厚口」の厚さのものが基本料金内で表紙に使えます。(「黒」「赤」「黄」等は別料金取られる場合もあります…)「黒」には銀インクなどでないと印刷できません。 「薄口」などの薄いものは、チラシや便箋に使われることも多いです。
エンボス
表面がでこぼこになっている紙。オフ本の表紙に使われます。
「梨地」と「布目」があります。
クラフト紙
クラフト・パルプ(木材などの原料を、苛性ソーダ硫化ソーダを主成分とする薬液で蒸解したもの)で作った紙のことです。
「未晒」「両更」「片艶」などの種類があります。「未晒」が一番茶色が濃くて、「両更」は薄目の茶色、「片艶」は包装用の、片面が防水加工もあります。以前は漂白するのが難しくて茶色のばかりでしたが、今は「白い」クラフト紙もあります。
コート紙
「アート紙」よりも塗工量の少ない、光沢の紙。
コミック紙
オフ本の本文用の紙で、再生紙も多いです。カラフルなので人気があるようです。
各同人誌印刷会社が色々な名前のものを出しています。「美弾紙」とか「星の紙」とか。特注で製紙会社に作ってもらっているので、その紙を使いたければ、それを扱っている印刷所に依頼しなければなりません。
彩雲
模様の入った紙で、もっぱら表紙用紙。特に「虹」は毒々しいまでの模様入り。
この紙はコピーできます…が、カラーコピーには不向きです(笑・実物見ればわかるでしょう)。黒一色でコピーするのに向いてますね。
そういえば…最近あまり見ないけど製造中止なのかな…?
上質紙
「化学パルプ」だけでつくった紙、のことだそうです。白い紙でオフセット本の本文などに使われます。